新人薬剤師の処方鑑査と服薬指導6【アトピー性皮膚炎】

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今回の処方鑑査のポイント【アトピー性皮膚炎】

 今回の処方鑑査POINT 

 年齢制限のある処方薬

1. 年齢制限のある処方薬
今回のプロトピック軟膏0.03%小児用は添付文書の禁忌欄に小児等(「小児等への使用」の項参照)と記載がある。小児用であるにもかかわらず、小児等の禁忌欄がある点に注意が必要だ。

内容は小児等への使用低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児では使用経験がなく安全性は確立しておらず、2歳以上の小児等ではより低濃度の小児用製剤でも有効性が認められているので、血中濃度上昇により副作用が発現する可能性を考慮し、小児等では本剤を使用しないこととある。
今回患者の年齢は0歳児であるため禁忌となる。

処方鑑査・服薬指導に使える知識【アトピー性皮膚炎】

年齢制限のある薬剤

年齢制限が設けられている薬は多くある。
外用薬でも同様に年齢制限が課されているケースがあり、内服に比べて見逃しがちなので注意が必要です。
プロトピック軟膏はその一例で、プロトピック軟膏0.1%は16歳以上に使用でき、プロトピック軟膏0.03%は2歳以上に使用できるものとなる。年齢制限のある薬に関しては禁忌の項目に記載されているものと、小児等への投与使用に記載のあるものがあるため中止が必要です。多くのケースは使用経験がなく安全性は確立しておらず〜との記載がされている。

刺激感と患部の状態について

プロトピックは炎症性の高い患部に非常によく効きます。特に顔や首に使用されることが多いです。しかしアトピー性皮膚炎などで慢性的に症状の増悪・寛解を繰り返し、皮膚が厚く・硬くなってしまうと効き目は半減します。逆に潰瘍など皮膚バリア機能が壊れている患部に使用すると刺激感や副作用リスクが高まります。

プロトピックの刺激感についてはよくご存知かと思いますが、患者の6〜8割が刺激感を訴えるほど頻回に起こる副作用ですので必ず伝えなければいけません。頻度が高いから仕方ないと考えずに、予防策もしっかりと伝えましょう(下記参照)
刺激感ばかりに気を取られず、免疫抑制剤である点を忘れてはいけません。
顔に使用する場合、ニキビなど感染症のリスクについてもしっかり伝えましょう。

◯年齢制限がある薬に注意
⇨内服だけでなく外用剤にも制限のある薬がある。

◯添付文書の記載箇所について
⇨制限に関する記載は必ずしも禁忌欄にあるとは限らないため注意が必要。

◯刺激感と感染リスク
⇨薬剤師には当たり前でも、説明なく刺激感が出てしまったら患者は敬遠しコンプライアンスは大きく低下します。

◯副作用対策1
⇨プロトピックを初めて使用する際は広範囲に塗ると刺激感を強く感じる可能性があるのでまずは狭い範囲から塗り、慣れてきたら徐々に範囲を広げて塗る

◯副作用対策2
⇨保湿剤などを一緒に処方されている際は先に保湿剤を塗り、その上にプロトピック軟膏を塗ると刺激を感じにくい。

◯副作用対策3
⇨お風呂上り、運動後など、体が温まっている状態で塗ると刺激を感じやすいので体温が通常に戻ったころに塗る。体が綺麗だからといって風呂上りすぐに塗る患者多いのでここ大切です。

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