新人薬剤師の処方鑑査と服薬指導8【アレルギー性鼻炎】

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今回の処方鑑査のポイント【アレルギー性鼻炎】

 今回の処方鑑査POINT 

キプレスチュアブル錠について

年齢・剤形により適応が異なる薬について

1キプレスチュアブル錠について
キプレスチュアブル錠の添付文書によると適応は気管支喘息
用法・用量は通常、6歳以上の小児にはモンテルカストとして5 mgを1日1回就寝前に経口投与するとの記載がある。今回はアレルギー性鼻炎なので適応外であり、加えて年齢も5歳の為、処方不可となる。

今回のケースで医師がこのような処方を出してしまった背景として、キプレスが年齢や剤形により適応症が変わる複雑な薬剤であることがあげられる。

2 年齢・剤形により適応が異なる薬について
モンテルカストには4種類の剤形があり、それぞれ適応症などが異なる。

細粒
【効能・効果】気管支喘息
【用法・用量】通常、1歳以上6歳未満の小児にモンテルカストとして4mgを1日1回就寝前に経口投与する。

チュアブル錠
【効能・効果】気管支喘息
【用法・用量】通常、6歳以上の小児にモンテルカストとして5 mgを1日1回就寝前に経口投与する。

錠剤・OD錠
【効能・効果】気管支喘息・アレルギー性鼻炎
【用法・用量】
<気管支喘息> 通常、成人にはモンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に経口投与する。

<アレルギー性鼻炎> 通常、成人にはモンテルカストとして5~10mgを1日1回就寝前に経口投与する。

処方鑑査・服薬指導に使える知識【アレルギー性鼻炎】

年齢・剤形により適応が異なる薬は意外と多い

モンテルカスト以外にもザイザルやアレロックなど日常的によくふれる薬剤の中にも年齢により用法・用量・剤形が異なる薬は多くあります。医師も全てを把握しているわけではないので、薬剤師としてチェックしていく必要があります。

剤形違いの差は大きい

キプレス錠とキプレスチュアブル錠は剤形が異なるだけです。
しかしこれらは薬物動態的にも数値が異なりますし、先ほども述べた通り用法・用量・適応も異なります。したがって変更調剤が出来ない点は要注意。
さらに錠剤・OD錠とチュアブル錠は別剤形という理由で調剤料も異なる為、点数算定の際にも注意しましょう。