新人薬剤師の処方鑑査と服薬指導10【添付文書の落とし穴】

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今回の処方鑑査のポイント【添付文書の落とし穴】

 今回の処方鑑査POINT 

エフピーとメジコンの併用について

添付文書の見方と判断について

1エフピーとメジコンの併用について
まずはそれぞれの薬剤の添付文書の禁忌欄を確認してみましょう。
エフピーの添付文書
メジコンの添付文書

違和感をもった方は鋭いですね!
エフピーの添付文書を確認した場合、メジコンに対して併用禁忌の記載はありません。
しかしメジコンの添付文書を確認した場合はどうでしょうか?
禁忌の欄にMAO阻害剤投与中の患者との記載があるので、エフピーは併用禁忌とされています。

このように併用禁忌だからといって必ず互いの添付文書に記載があるわけではありません。何年も薬剤師をしていても勘違いしている人が多いので注意しましょう。

2 添付文書の落とし穴ができる理由
上記の記載通り、エフピーとメジコンでは互いに併用禁忌に関する記載が異なります。
このようなことが起こるのは何故なのでしょうか?

原因は製薬メーカーが異なるから。これだけです。
添付文書の作成は各メーカーごとに行っています。今回のケースではエフピー製造メーカーの判断では併用は問題なし。しかしメジコン製造メーカーの判断では併用に問題ありと判断されたため、このような記載の相違が起こったわけです。

今回のケースにおいては咳の具合により、必ずしもメジコンである必要がなければ、別の鎮咳薬を医師に提案するのが妥当と言える。

処方鑑査・服薬指導に使える知識【添付文書の落とし穴】

添付文書はあくまで参考資料

添付文書はメーカーごとに作成している。そのため本来、併用薬を確認する際はそれぞれの添付文書を確認する必要がある。

結局のところ大切なことは、それらの相反する情報を元に薬剤師としてどのような判断ができるかである。多くの薬剤師がこの処方薬でなければいけない理由を検討するだろう。今回のケースではメジコンでなければいけない理由を検討した。シンプルなようだが、このようなケースではこの発想・対応がベストと言える

禁忌の指定がある薬剤を進んで処方する医師はいないので、適切な代替案を提案することが患者・医師どちらにも親切な対応であると思う。

エフピーOD錠は覚せい剤原料【取扱に注意】

エフピーOD錠は医師の診断を受けたものでしか使用できない。他人に渡してしまうと法律違反となりますので注意

エフピーOD錠は海外に持ち出すことが出来ない

エフピーOD錠はなぜ朝、昼食後に飲まないといけないのか

エフピーOD錠は副作用で不眠があります。
パーキンソン病患者に特有なわけではありませんが、治療に用いるドパミンアゴニストの影響もあり、日中傾眠・突発性睡眠が多くの患者に起こります。
そのため不眠傾向を悪化させてしまう可能性があるので朝と昼の服用になっています。